電撃G's magazine 2016年12月号 ラブライブ! School idol diary Special Edition #06について
電撃G's magazine 2016年12月号を購入しました。
原案公野櫻子先生による『ラブライブ!School idol diary Special Edition #06』は今回は南ことりが主役でした。
そこに矢澤にこさんが出てくるわけなのですが…その台詞の口調に怪しさがありました。
公野先生の作品も特にSID 2nd シーズンあたりからアニメに影響を受けたと思われる口調のブレや怪しさが増えてきています。
以前に記事にしたラブカの件などからも、公野先生の紡ぐキャラも段々アニメに近寄っていってしまっているような感じがあってアニメ以前のキャラが好きな自分としては寂しさがありました。
その内の一つが66ページです。(※Kindle版なのでもしかしたら雑誌版とはページが違うのかもしれません)
上の画像に書き記した通りなのですが。
「なによ」という口調はアニメ以前のにこなら基本的に使わない口調だと思います。
元々のキャラから比較すると「なによ」というのは余裕がない言い方になります。
絵里や真姫など、元々女言葉が特徴的なキャラクターの場合は自然にそういう「~わよ」「~よね」「~ね」系の口調が出るのですが、にこやことり、穂乃果などの場合は"女の子"口調で、「~だよ」「~だね」といったあどけなさのある話し方になります。
まあ穂乃果やことりだと比較的ふざけた場合に「なによ」系の言葉が出ることも想像がつきますが、にこの場合はあまり想像がつきません。
GODにこの場合は言い切り系の厳しい口調になるようなことはありますが(例「ダメ!」など)、基本的には余裕を保った「~だね」「~だよ」「~ニコ(よ)」といった口調に落ち着きます。「なによ」というのはかなりありえないです。
「失礼ね」というのはグレーゾーンなのですが、上記と同じ理由でGODにことしては少し不自然さを感じる口調です。
まあ、この程度の「~ね」の使い方なら、穂乃果やことりなどだと割とよく使いそうなノリの言葉の流れで、にこでもそう不自然ではないのですが、上記の「なによ」の後だと言葉の響きが違ってきます。
【まとめ】
原文:「なによ――そんなに、指さして失礼ね――」
修正案:「なになに、どうしたの?そんなに指さしちゃって――」
とかそんな感じでしょうかね…。
二つ目は69ページです。
これも画像に書き記した通りです。
「いいの!」と凄む感じで押し通す言い方、ノリはアニメ版矢澤の特徴です。
▲扱いにしましたが、×に近いですね。これが「いいの!」でなくて「いいの♪」「いいの♡」という形ならアリなのですがね。
または「いいんだよ♪」みたいにるんるんと相手を煙に巻いて寄せ付けないノリがアニメ以前のGODにこのキャラだと思います。
「問題なしね♡」はそれこそ問題なしなのかもしれないんですが一応。一つ目で指摘した理由と同じで、やはりどちらかといえば「問題なしだね♡」「問題なしニコね♡」とかの方がしっくり来ます。
相手との間にクッションを置くような口調がGODにこが持っていた特徴だと思うので。
ここについてはもう上に書いたとおりそのままで微々たる所なのでここで終わります。
あとがき
今回指摘した部分も、アニメ以降の矢澤臭さに敏感になってしまって萎えるポイントで、アニメ以前のGODにこが好きな自分にとっては細かいようで細かくない所です。
正直今回のSIDを読んだ感想としては萎えの方が大きかったです。
アニメ以後の雑誌連載やラブカ、SIDよりは、まだ鴇田アルミ漫画版の方がアニメ以前のキャラの特徴・魅力を残せているように思います。(まあこれもアニメ前後から若干怪しさが増えるのですが)
まあ、今回のSIDにおいても、アイドルは大きな夢を持っていた方がいいからOK的なことをことりに言いながらフォローする所などはらしさといえばらしさかなと思いました。
あと、にこがことりの目論見に協力してメンバーの説得法を練り上げていく姿にことりが信頼を置く…という所などもGOD世界のにことことりならではだと思いました。